「ブログの文章の書き方を知りたい。正直、どう書けばいいのかわからないし、読みやすいブログにしたいので、基本から教えて欲しい」
もしあなたがこんなふうにお考えなら、きっとお役に立てると思います。
この記事では、ブログの文章を書く上で欠かせない、たった1つの型をご紹介します。
そう、たった1つ。
事実、僕もこの型を使って書いています。「いろいろ知っておかなくて大丈夫なの?」と不安を感じるかもしれませんが、論理的で読みやすい文章を書くためには、まず1つで問題ありません。
この記事を読みながら、本当に読みやすいかどうか、ぜひあなたの目でお確かめください。そして「読みやすい」と思っていただけたら、これから書く内容を実践してください。
これでもう、手が止まるストレスから解放されます。
もくじ
たった1つの手法で驚くほどスルスル書ける、ブログ文章の書き方
さっそく、今から「型」をご紹介します。
基本は「PREP(プレップ)法」を使えばOK
ブログの文章は、「PREP(プレップ)法」を使えばOKです。
この型は、論理的な文章を書く上でなくてはならないもの。しかもシンプルで、初心者でもカンタンに使えます。
型に沿って書くだけで、たとえ文章が苦手でも、論理的な文章が書ける。読みやすい文章を書くには、論理的な流れが大切ですよね。
それに型があると、書くべき順番が決まっているので、「次は何を書こうかな……」と迷うこともなくなります。パソコンの真っ白な画面に向かって、その場で思いついたことを文章にしていくより何倍もカンタン。
PREP(プレップ)法とは、
- 結論
- 理由
- 具体例
- 結論
この順番で文章を書くこと。
とはいえ、これだけだとわかりにくいと思うので、具体例を交えて解説します。
具体例で、PREP(プレップ)法への理解を深めよう
では、イメージしやすいように、具体例を見ていきましょう。
今回は例として、以下の「結論」からスタートします。
結論:
30歳から英語を勉強するなら、好きなジャンルの英語本を「素読」するのがおすすめ。
結論とは、あなたが伝えたいメッセージだと思ってください。PREP(プレップ)法に当てはめます。
— 例文 —
結論:
30歳から英語を勉強するなら、好きなジャンルの英語本を「素読」するのがおすすめです。
理由:
なぜなら好きなジャンルであれば、継続のハードルが下がるから。仕事から疲れて帰ってきて、英単語を暗記したり、問題集を解いたりするのは苦痛ですよね? でも好きな内容なら好奇心が湧くので、徐々に英語が楽しくなってきます。
具体例:
たとえば僕の場合であれば、コピーライティング(モノを売るための文章術)に興味があるので、Xで海外のアカウントをチェックしたり、最近では英語のペーパーバック「The Boron Letters」を購入して読み始めました。
単語を丸暗記していた学生時代よりも、36歳になった今の方が、英語レベルは確実に上がっています。義務感での「お勉強」ではなく、自分の好奇心にしたがうことが大切。
結論:
30歳から英語を勉強するなら、好きなジャンルの英語本を「素読」してみてください。
— 例文ここまで —
こんな感じです。いかがでしょう、なんとなくイメージが掴めましたか?
こんなふうに、あなたも最初の結論(主張)を考えて、それに続く、理由と具体例を書き出してみてください。最後の結論は、最初の結論と同じでOKです。順番に沿うことで、論理的で読みやすい文章が仕上がります。
基本、やるべきはたったこれだけ。カンタンでしょう?
応用編:読者の「反論」に対処する
あと、ちょっとした応用テクニックをお伝えしておきます。
何か?
それは、読者の「反論」に対処することです。勘の良いあなたならもうお気づきかもしれませんが、いくら論理的な文章を書いても、読む人によっては、「え、でもさ、この場合はどうなの…?」といった反論が出てくることがあります。
なので、読者の頭に浮かびそうな反論を予想して、事前に対処する。反論に対処できれば、より納得感を持ってもらうことができます。つまり、「この人、自分のこと理解してくれてるんだな」と思ってもらえるので、話を聞いてもらいやすくなるわけです。
読者の反論を拾って、「確かに、そうですよね。でも、〇〇なので大丈夫なんですよ」と伝えてあげる。最初から「いや、違うんすよ!」と否定すると読んでもらえなくなるので、いったん「そうですよね」と読者に寄り添ってから「でも大丈夫なんですよ」と伝えるのがコツ。こうすることで、あなたの主張を受け入れてもらえます。
ホントに……?
と感じたかもしれないので、こちらも具体例を見ておきましょう。
たとえば、さっき僕が「英語を素読しよう」と伝えたとき、「てか、いきなり素読って言われても、そもそも英単語の意味がわからないと全然読めなくない?」と疑問が湧きませんでしたか?
そう、これこそがまさに、読者の反論です。
この反論に答えてみましょう。さっきと同じ例文に、反論への回答を載せたバージョンです。ご覧ください。
— 例文(反論に答えるパターン) —
結論:
30歳から英語を勉強するなら、好きなジャンルの英語本を「素読」するのがおすすめです。
理由:
なぜなら好きなジャンルであれば、継続のハードルが下がるから。仕事から疲れて帰ってきて、英単語を暗記したり、問題集を解いたりするのは苦痛ですよね? でも好きな内容なら好奇心が湧くので、徐々に英語が楽しくなってきます。
具体例:
たとえば僕の場合であれば、コピーライティング(モノを売るための文章術)に興味があるので、Xで海外のアカウントをチェックしたり、最近では英語のペーパーバック「The Boron Letters」を購入して読み始めました。
単語を丸暗記していた学生時代よりも、36歳になった今の方が、英語レベルは確実に上がっています。義務感での「お勉強」ではなく、自分の好奇心にしたがうことが大切。
反論への対処:
でも、もしかすると「英単語の意味がわからないと、そもそも読めなくない?」と思うかもしれません。たしかにあなたがおっしゃる通り、最低限の英単語は理解している方がスムーズです。単語がぜんぜんわからないと、読めなさすぎて強いストレスがかかりますから。そのために、単語帳をザッと2~3周やるのはありだと思います。
その上で僕は、なるべくすぐに素読をおすすめします。なぜならどうしても、「勉強のための勉強」になりがちだから。こうなると、モチベーション維持が難しくなります。この方法で挫折した経験は、きっと僕だけじゃなく、あなたもあるはず。英文法やTOEICの本を買たものの、結局すぐに読まなくなった経験が……
勉強のための勉強ではなく、自分の好奇心にしたがって英語を読む。「英語を勉強しよう」と意気込むのではなく、あなたが興味あるジャンルを英語で勉強する。たとえ全部読めなくても、気にする必要はありません。すると不思議なもので、徐々に読めるようになります。
結論:
30歳から英語を勉強するなら、好きなジャンルの英語本を「素読」してみてください。
— 例文ここまで —
いかがでしょう。反論に答えた方が、より納得して読んでもらえると思いませんか?
読んでいただいたとおり、具体例のあとで読者の反論に答えると文章がスムーズにつながります。
- 結論
- 理由
- 具体例
- 反論に答える
- 結論
こんな感じ。
ちなみに、こういった反論への対処は、コピーライティングのテクニックでもあります。コピーライティングとは、モノを売るための文章術。ブログを書くなら、ぜひおさえておきたい内容です。
当ブログ(riveroom)ではよく、「全米No.1のセールスライターが教える10倍売る人の文章術」という本に触れますが、この本でも読者の異論に先回りする重要性が出てきます。上記のリンクはレビュー記事になっているので、よければ一度チェックしてみてください。
論理的で読みやすいブログ文章に仕上げる3ステップ
前半では、「PREP(プレップ)法」を解説しました。
ここからは、具体的にどんな流れで文章を書けばいいかをお伝えします。前半パートが結構ボリューミーだったので大変だったと思いますが、ここからはシンプルです。
とはいえとても重要なので、ぜひこのまま読み進めてください。論理的で読みやすいブログ文章に仕上げる3ステップをご紹介します。
ステップ①:初稿は修正なしで書く
ブログの初稿は、修正なしで書き切ってください。
なぜなら最初は、あなたの頭の中にあるものを全部ぶちまけることが大事だから。初稿を書きながら、内容の良し悪しを判断するのは難しいです。だから、まずは全部書く。細かい修正は、後からできます。
書き間違えたり、書いてる内容がなんだか意味不明でも、修正なしでとにかく最後まで書く。ちなみにこの記事も、初稿は修正せずに書きました。
もちろん、修正したくなる気持ちはわかります。自分の文章がショボく感じて、ヘコみそうになることもある。これは僕も痛い程わかる。
でも、覚えておいてください。
誰にも初稿を見せる必要はないんです。あとで修正する時間はたっぷりある。なので、初稿は一気に書き切ってください。
ステップ②:寝かせる
次に、書き上げた文章は、しばらく寝かせることをおすすめします。
「すぐに投稿したい」「投稿して反応を見たい」きっとこんな気持ちになると思います。でも、しばらく寝かせることが読みやすい文章の仕上げに欠かせません。なぜなら時間を設けることで、客観的に自分の文章を読み返すことができるから。
最低でも1日。できれば、もっとあけた方がいいです。実際にこの記事も初稿を書き上げた後で寝かせています。
ステップ③:編集する
さて、最後のステップは編集です。
ひとことで編集と言っても、やり方はたくさんあるので、今回は僕がおすすめする編集方法をご紹介します。
大事なのは、「シンプルなルール」で編集すること。普段、僕がブログを編集する時に意識しているのは、主に以下の2つだけ。
- 話の流れはスムーズか
- 削れる部分はないか
文章を読み返して、ちょっとでも引っかかったら修正します。あとは、無駄を切る。文章を切って、引き締めます。
初稿は全部を出し切ってるので、どうしても文字数が多くなります。なので、短くする。50%ぐらい切る意識で取り組んでいます。つまり、初稿が6000字なら、3000字にするイメージ。
もちろん、絶対的な正解はありません。編集の目的は、あくまで読みやすくすること。あなたも寝かせた文章を読み返して、編集してください。
ブログの文章の書き方を学んだあなたへ。追加で知っておきたい2つのこと
この2つは案外見落としがちで、しかも見落とすと結構厄介なので、ぜひ一緒に知っておいてください。きっと、あなたのブログに役立ちます。
不特定多数に向けて書かず、たった1人に向けて書く
たった1人に向けて書く。
ブログを書く上では、このシンプルな方法が大切です。なぜなら、たった1人に向けて書くことで、文章がより具体的になるから。つまり、読者の悩みに深く斬り込んだ濃い内容が書ける。
逆に、顔の見えない誰かに向かって書いた文章は、誰にも刺さりません。「たしかに、そうよね」と共感できる内容にはなっても、一般論ばかりで退屈な内容になってしまいます。
どうせなら、より深く読んでほしいですよね?
ちなみにこの記事は、ブログを始めたばかりの「僕自身」に向けて書いています。2020年3月、右も左もわからないままブログを書き始めた自分に「これだけは、最初に知っておいて!」という内容を凝縮して伝えています。
過去の自分に向けて書くのが、たった1人に向けて書く最もカンタンな方法です。
「でも、たった1人に向けて書くと、読んでもらえない人も増えない……?」と思うかもしれません。たしかに、この不安もわかります。でもこれだと、さっきお伝えしたように一般論ばかりで退屈な内容になってしまう。
しかも不思議なもので、たった1人に向けて書くと、アクセスが増えたり、収益が増えたりします。きっと、「あ、これ俺のことやん!」と深く読んでくれる人が増えるから。
たとえ99人を取りこぼしても、目の前の1人に深く刺さる文章を書く。この意識を持っておいて、損はありません。
細かなルールにとらわれすぎない
あとは、細かなルールにとらわれすぎないでください。
文章が書けなくなります。あくまで重要なのは、内容をわかりやすく伝えることで、文章の細かいルールを気にしすぎるのは本質から外れます。
たとえば、文末に「です」が連続でくると違和感がある、と言われたりします。たしかにその通りなんですが、別に気にしすぎる必要はありません。なぜなら本当に文章がおかしければ、読み返した時に必ず違和感として気付くから。
「です」が連続して気になることもあれば、あまり気にならないこともある。ルールに縛られすぎるより、伸び伸び書いて、違和感が出たら修正すればOKです。完全にルールを守って文章を書いてる人はいませんから。最初からガチガチにやろうとすると、書けなくなるのでご注意ください。
まとめ
今回は、ブログの文章の書き方を解説しました。
結論、PREP(プレップ)法がカギです。
- 結論
- 理由
- 具体例
- 結論
まず最初は、徹底的にこの流れで書いてください。僕の経験上、すぐに慣れます。しかも、文章を書く流れが決まっていれば、内容に集中できる。書き方に不安がなくなる分、伝えるべき内容を吟味できます。
PREP(プレップ)法を使った文章は、論理的で読みやすく仕上がるので、読み手の負担も軽減できます。つまり、あなたの文章に引き込むことができる。読者を引き込むことさえできれば、あなたのメッセージを的確に伝え、最終的には商品を買ってもらえます。結果、あなたにお金が入ってくる。
しかし、ブログでお金を稼ぐなら、PREP(プレップ)法だけでは不十分です。
あわせて「コピーライティング」を学んでください。あなたのブログを読んでもらうには、PREP法が大活躍するのは間違いありません。ですが商品を買ってもらうには、「売るための文章」が必要になります。それが、コピーライティング。
とはいえ、「いきなりコピーライティングって言われても……」というのが本音だと思うので、まずは僕のXをチェックしておいてください。日々、コピーライティングに特化した情報をシェアしているので、少しずつ知識を蓄えていただけます。あれもこれも一気に学ぼうとすると大変なので、まずは手軽に触れることができるSNSから情報を仕入れてください。
もし、あなたが僕と似たタイプで、「基本知識は、本からも学びたい」とお考えなら、ブログで稼げず今日も悩んでるあなたへ、コピーライティングの本おすすめ3冊をご紹介。ブログを始めた日の自分に手渡すなら、僕はこれを選ぶも参考にどうぞ。
なるべく早いタイミングでコピーライティングを知っておくと、あとから大きな差になるので、「本気でブログを収益化したい」「少しでも早く稼ぎたい」とお考えなら、ぜひ今日から学び始めてください。