「もっとXでストーリー語ったらどうすか? 見たいのは、過程なんですよね。なんか、ずっと映画のナレーション聞かされてる感じなんすよ」
ぐうの音も出ませんでした。
なぜなら、彼の言う通りだったからです。
8月後半、かつての同僚と新宿のカフェで会っていました。定期的に近況を報告しながら、今後の方向性を確認するのがお決まりのパターンになっているんです。2時間ほど喋ったあたりで、冒頭のセリフを言われました。年齢は8つほど僕の方が上ですが、率直に言ってくれて感謝しています。
海外コンテンツを学び始めた頃、「何をすべきかではなく、何をしているのかを書け」というアドバイスに魅了されました。なぜなら、日本のライティング界のXでは誰もが他人に何をすべきか指示していて、実際に自分はどうやってるかを見せてくれる人はほとんどいなかったからです。
リアルタイムでストーリーテリングしていくと誓ったはずなのに、いつの間にか他人に指示ばかりして、格言めいた言葉でカッコつけ、あたかも全てを理解しているかのように振る舞い始めている自分がいました。
そんな僕に、本音をぶつけてくれて目が覚めた。だから今日、あなたにこのメールを書けるのかもしれません。
実は、数ヶ月前からチェックしている人がいます。
note界で有名な方であり、今回彼を取り上げようと思ったのは、ここ数年見た中で、Xのプロフの一文が最も魅力的だったからです。
有料note1記事でご飯食べてました。
あなたもご存知かもしれませんが、ひらかわさんです。僕の記憶が正しければ、元々は少し違うニュアンスの一文だった気がします。しかし意味はほぼ同じであり、とても魅力的なコンセプトだと感じたんです。
新宿のカフェで同僚にダメ出しされる直前も、なぜこの一文が魅力的なのか? という話をしていました。いくつか理由を挙げることができますが、まずなんと言ってもシンプルです。わかりやすい。そしてさらに、「1記事」というところが希望を持たせてくれます。多くの方が複数の有料noteを売ってる中、もし本当に1記事で食べることができるなら…と希望を抱きますよね。
加えて、僕は自分ごととして捉えることができたんです。なぜなら、僕自身も有料noteを売っているから。
自分ごと化できる、シンプルで魅力的なコンセプト。
同僚と話しながら、これがひらかわさんをチェックし始めた大きな理由だと再確認しました。で、ここまで整理できた時、喋りながら軽いパニックになりかけていたんです。なぜなら、自分ごと化できる、シンプルで魅力的なコンセプトが、僕には完全に欠けていたからです。
幸運にも今、あなたは僕のメールを読んでくれているので、何かしらメリットを感じてメルマガ登録してくださったんだと思います。そしておそらく、その根っこにあるのは、「何かしら、海外の面白い情報が知れるかも」という気持ちでしょう。僕もそれを売りにしてきました。先に言っておくと、それを変えるつもりはありません。なぜなら、海外コンテンツから得た学びをあなたに伝えるメールを書くのが、最もやりがいを感じる瞬間の1つだからです。
しかし、たしかに海外情報が珍しいとはいえ、それが読者に自分ごと化してもらえるコンセプトになるとは思えませんでした。というのも、情報を伝えることを前面に押し出していたからです。「確かに、海外情報を知るのは悪くないよ。でも、それが私にどう役立つの?」この問いへの答えが曖昧だったんです。
もし、新宿で一緒にコーヒーを飲んでいたのがあなただったら、目の前で明らかに動揺した僕に気付いたはずです。
もしかしたら、これまでやってきた全てが間違いだったのかもしれない…そんな気持ちにさえなりました。
家に帰ってからも、しばらく考えました。
どうすれば優れたコンセプトを持ちながら、読者に自分ごと化してもらえるのか。
考え続けた結果、同僚との会話の中でボツにしていたあるコンセプトを、もう一度見直すことにしたんです。そしてそこから、思わぬ副産物も生まれました。
どうやって、週1通のメルマガで食べるか?
見直したのは、このコンセプトでした。
今、メールをお届けしているのは土曜だけです。これまで何度か平日にもお届けしましたが、学習や執筆ペースを考えると週1が妥当でした。
それにもし今、メルマガに取り組んでいない方でも、いつか始めるかもしれない。その時に、「週5通書いてください」と言うよりは、週1通で食べれる方法があればそっちを知りたいですよね?
ただ単に「海外情報を伝えます!」とアピールするより、どうやって週1通のメルマガで食べれるかを考え、それを実現させるプロセスの中で海外情報を絡めていく方が、価値を感じてもらえるんじゃないかと思いました。
「週1通のメールで食べる」はわかりやすいコンセプトですし、自分ごと化してもらいやすい気がしたんです。それに伴って、Xのプロフも変更しました。もちろん、微調整はしますが、1つのコンセプトを定めたことで道筋がクリアになりました。
でも、ちょっと待ってください。
こんなふうに書くと、「コンセプトありきで進む方向を決めるのか?」「なんか、本質を外してない?」と感じるかもしれません。実は、僕も最初そう感じました。
確かに、面白そうなコンセプトを考えるのは大事でしょう。なぜなら、その面白さはあなたの読者を惹きつけるからです。僕がひらかわさんをチェックし始めたのも、あのシンプルで魅力的なコンセプトがあったからです。
ただ、コンセプトありきで動くことに疑念を抱く気持ちは理解できます。そして、それを正当化するつもりもないし、する必要もない。なぜか? コンセプトを決めた先に、さらに大事なことがあるからです。
今日のメールであなたに最も伝えたいのは次の一文であり、そしてそれこそが、コンセプトの先で見つけた副産物です。
魅力的なコンセプトは、日々の行動を具体化させる力を持つ
あなたに1つお聞きしたいんです。ちょっと想像してみてください。
もしあなたなら、週1通のメルマガでどうやって食べますか? その方法が思い浮かびますか?
厳密には集客でXを使っており、メルマガで関係性を深めて、有料noteを売っています。つまり、「X→メルマガ→有料note」と書くことができる。あなたも同じかもしれないし、あるいは違う導線かもしれません。
どうやって、週1通のメルマガで食べますか?
ここで初めて、「これを実現するには、何をしなきゃいけないんだ?」と具体的に考える必要に迫られます。「とりあえず、メルマガの読者が増えれば〜」「Xのフォロワーが増えれば〜」なんて言ってられなくなる。「おい、ちょっと待ってくれ! 何が必要なんだ?」この問いに強制的に向き合わされる。
僕が最初に考えたのは、週1通のメルマガで食べるったって、いくら必要なのよ? でした。東京なら月20万円あればギリ暮らせます。わかりやすく20万円にしましょう。週1通のメルマガということは、1ヶ月で約4通。つまり、1通のメルマガで5万円の収益を生み出す必要があります。
いや、ちょっと待って! 有料noteを売っても手数料がかかります。調べたところ、決済方法別に事務手数料、プラットフォーム利用料、さらに振り込み手数料がかかる。となると、もう少し上乗せが必要になりますよね。じゃあ、いくらにしますか? ひとまず、「55,000円」にしましょう。さて、ここで先ほどの問いに戻ります。
たった週1通のメールで、55,000円を稼げるでしょうか?
どうやって? もしアイデアがあれば、教えてください。心から感謝します。今、僕が売ってる有料note「Your Writing」は3480円です。ということは、毎週16本売れば達成できますね! いやいや、現状ではなかなか厳しいでしょう。OK、じゃあ値上げして55,000円にしましょうか! そうすれば、週1本売ればいい。少なくとも3480円で16本売るより、55,000円で1本売る方が実現できそうな気がします。
でも、もし今、そんなことをしたらあなたを失望させるでしょう。目先のお金に走った奴。中には、詐欺師だと疑いメルマガを解除する人がいるかもしれません。僕があなたの立場なら、少なくとも警戒心は強める。
この話の本題は、つまりこういうことなんです。
コンセプトを定めることで、初めて現実に向き合わされる
「いつか、有料noteで食べれたら」と一度は思ったことがあるでしょう? 有名ブロガーが実現しているのを見て、自分もできそうな気がしたことは一度や二度じゃないはずです。でも、本気で達成しようとすると、いかに高い壁が立ちはだかっているかに気づきます。愕然とするかもしれません。
でも、僕はむしろチャンスだと思っているんです。なぜなら、何が必要かを洗い出す機会になるから。さっき、有料noteを55,000円まで値上げしたらどうだろう? と話したのを覚えていますか? あれは、あながち冗談じゃないんです。もちろん、今すぐ値上げするという意味ではないですよ。その金額まで値上げしても不満が出ない品質にするには(むしろ安すぎると感謝されるには)、何をしなきゃいけないんだろ? この問いを初めて考えました。
そう、現実に当てはめて考えざるを得なくなる。
少なくとも55,000円なら、購入者がそれに見合った成果が出ると確信できる内容に充実させる必要があるでしょう。これまで学んだあらゆる手法を試し、実際に結果を出し、細かい部分まで体系化してまとめなきゃいけない。そのためには、自分の有料noteを擦り切れるほど読み返して、足りてないものを1つずつ洗い出していかなきゃいけない。絶え間ない試行錯誤と、アップデートが必要になります。
実際に購入してくださった方々に、感想をお願いする必要があるかもしれません。彼らが、有料noteから得た知見によって結果を出したことを証明する必要もある。ありとあらゆるハードルをこえた先に、週1通のメルマガで食える未来が待ってる。
他には?
そもそも、メルマガに興味がある人にXでアプローチする必要がありますよね。どうしますか? メルマガに関する話題に特化する。うん、悪くないかもしれません。いつも、ポストで「文章」「ブログ」「note」と書いているところを「メルマガ」と書いてみるのはどうでしょう?
あなたに興味ある人を集めたい? ストーリーテリングが活かせるかもしれませんね。あるいは、日頃から忖度ない意見を発信し、好感度ではなく敬意で魅了できる関係性を築く必要があるかもしれません。
他には?
優秀な人と繋がりたい? だって55,000円も払ってくれるのは、時間を最優先する優秀な人たちだろうって? 確かに、そうだ。じゃあ例えば、まず優秀な人々を見つけて、彼らの通知をONにしてアンテナを張りますか。彼らの興味深いポストに対して、あなたの鋭い視点で引用する。彼らの周りにはイエスマンが集まっている可能性も高いので、あなたの鋭い意見は気付いてもらうキッカケになるかも。
え? メルマガの読者も増やしたいんですか? 確かに、週1通のメールで食べるには、そもそも購読者が多くないと厳しいですもんね。では、何が集客に効果的かテストするのはどうでしょう? 例えば、短いコラムを書き、X記事でシェアする時にメルマガの案内リンクを貼る。タイムラインで積極的に案内する手もあります。それとも、売り込み感を和らげるために、案内リンクはプロフだけに貼って、プロフを見てもらえる構造を組みますか? 無料noteを書き、文末でメルマガを案内するのはどうでしょう? だって、noteは使ってるけどXは使ってない人もいるでしょう? 彼らにアプローチできないのはもったいない。これで少なくともメルマガの読者は増えそうですよね。
たしかに、たしかに! なんかテンション上がってきたよ! OK、じゃあ、そろそろ正解教えて!
…おそらく、あなたが真剣な方でない限り、ここに来るまでに読むのをやめたでしょう。
1つ言えるのは、もし「どうやって、週1通のメルマガで食べるか?」このコンセプトを設定していなかったら、これらは考えもしなかったかもしれないということです。
「いつか実現できたらいいな〜」「とりあえず、Xのフォロワー増やすか。そしたらメルマガの読者も増えるっしょ?」 このとりあえずには無数の選択肢があり、あなた自身が掘り下げない限り、そして1つずつピックアップして、何が効果的かをテストしない限り、おそらく到達できないということです。
もちろん、このメールで長々と語ってきたことは、「どうやって、週1通のメルマガで食べるか?」をコンセプトにした場合の話です。
あなたが自身のコンセプトを設定すれば、また別のものが必要になるでしょう。でも、おそらくあなたと僕で共通しているのは、コンセプトを作って初めて、何をやらなきゃいけないか、その現実と向き合うことになるということです。
もし、どこに向かっているかわからなくなっているなら、コンセプトを考えてみてはどうでしょう?
たった一文で。あらがいがたい魅力を放ち、相手が自分ごと化できるコンセプトを。
なぜなら、それ自体があなたの読者を惹きつける要素であり、同時にあなた自身がやるべきことを教えてくれるからです。
あなたのコンセプトは?
Tatsuya
P.S.
このメールを書くにあたって、過去に出会った海外ポストを思い出しました。
Big idea > 10,000 words of copy from the best copywriter.
Stop writing.
THINK.— George Ten (@GrammarHippy) January 7, 2026
■翻訳
ビッグアイデア > 最高のコピーライターからの10,000語のコピー。
書き続けるのをやめなさい。
考えなさい。
ビッグアイデアとは、最も重要で、独創的かつ核心的なコンセプトです。
あれこれメリットを並べることもできるし、手を動かすことで解決できることもあるでしょう。でも、魅力的なコンセプトほど、あなたの読者を惹きつけるものはない。それは、ひらかわさんのたった一文に惹かれた自分の状況からも感じるんです。
魅力的なコンセプトがなくても、あなたの優れた能力があらゆることをカバーするかもしれません。
でも、もしあなたが魅力的なコンセプトを見つければ、より上手くいく可能性が高まることには同意いただけるでしょう?
P.P.S.
普段、あなたがどんなジャンルに取り組んでいるかはわかりません。
ただ、もし「X→メルマガ→有料note」この導線を組む可能性があるなら、Your Writingをお役立てください。
リード文にも書いているように、まだ不十分な箇所はあります。改善の余地はたくさんあり、そこを誤魔化すつもりはありません。
このメールでお伝えしたように、どうやって、週1通のメルマガで食べるか? をしばらく考えようと思っています。おそらくその中で、たくさんの新しい発見があるでしょう。成功例とそれを上回る膨大な失敗に直面するはずです。
でも、そのプロセスから学んで、あなたが活用できる内容にアップデートしていくとお約束します。
ご安心ください。55,000円になるのは、まだかなり先の話です。しかし、3,480円で手に取っていただけるのは、このメールを書いている時点であと3部のみです。
今の僕をすべて信じてくださいとは言いません。ただ、今後の改善プロセスと品質の向上を考慮して、手に取る価値があるかどうかご判断ください。もちろん不要なら、これまで通り土曜日のメールをお楽しみください。