店長の言葉で知った、考え続けることの醍醐味

昨夜、遅めの時間帯から脚本作業に入ったのですが、色々と思いを巡らせているうちに、過去の印象的だった出来事が蘇ってきたので、今日のブログではそれを共有させていただきます。

大学時代。

バイト先だった大阪のアメ村にあるお好み焼き屋さんで、途中から店長が変わることになりました。

すでに働き始めて数ヶ月が経っていたと記憶しているのですが、ある日、出勤すると新しい店長がきている旨を伝えられ、急遽、面談が行われることに。

店長のもとへ向かい挨拶をすませると、突然、「タバコ吸う?」と訊かれ、僕は「はい」と答え、互いに向き合ってタバコを吸いながらの面談が始まりました。

(※今はもうタバコはやめました)

とてもフランクな面談だったので、今でも印象に残っています。

これまで様々な職場で働かせていただき、嘘なく上司や人間関係に恵まれてきましたが、このとき出会った店長には多くの刺激をいただきました。

面談では、大学のことや仕事に対する考え方を率直に話したような記憶があります。

面談が中盤に差し掛かった時、「夢」の話になりました。

当時、色々と考えることが増えてきた時期でもありました。

決して褒められたことではありませんが、大学の授業を抜け出しては、大阪心斎橋の地下にある喫茶店で小説を読み耽ったり、通り過ぎる人を一日中眺めては「人生とは何ぞや?」なんて、ひとりで考えていたのです。

思えば、この頃から「人」に興味を持ち始めたことで、結果的に今、脚本を書いているのだと思います。

店長には、そのあたりの曖昧で感覚的な話もしたような記憶があります。

随分、長い時間、話を聴いてくださり、最後にこう言われました。

この言葉は、10年以上が経過した今でもしっかりと覚えています。

「君のその夢に、色と香りはついてる?」

と。

香り……

この言葉に、衝撃を受けました。

自分の夢を想像する時に、香りがついているかどうかなんて考えたこともありませんでした。

以来、ことあるごとに思い出しては、その言葉が持つ本質的な意味を探ってきました。

夢を具体化しろ、という意味なのかな?

など。

ですが、今現在の解釈としては、具体化とは少しニュアンスが違うような気がしていて、『感じろ』という意味に近いのかなと思っています。

  • 夢を叶えた日を具体的にイメージする
  • 夢を叶えた日を感じる

一見すると、同じようにも感じますが、紐解いていくと全然違います。

一つの言葉を、

何度も何度も、繰り返し角度を変えて掘り下げ続ける中で、次第に解釈が深まったり、違う側面が見えたりするのは、考えることの醍醐味だと気付きました。

今後、自分の中で、この言葉の解釈がどのように変化していくのか、とても楽しみです。

素敵な言葉をくださった店長に、今でも感謝しています。