こんにちは、Tatsuyaです。
今回は「時間術大全」という本を紹介します。
著者は、GoogleやYouTubeで働いていた、ジェイク・ナップ、ジョン・ゼラツキーのお二人。
表紙にもあるように、人生が本当に変わる「87の時間ワザ」が書かれている本です。
この記事では、「時間術大全」の基本情報と要約、レビューを行います。
非常にシンプルだけど、ついつい僕らが見落としがちな時間の作り方が数多く紹介されているので、気になる方は、ぜひ手に取って読んでみてください。
もくじ
書籍、時間術大全とは?
まずは、基本情報を簡単に載せておきます。
- タイトル:時間術大全
- 著者:ジェイク・ナップ、ジョン・ゼラツキー
- 定価:本体1600円+税
- 発行所:ダイヤモンド社
どんな本なの?
簡単に言うと、「忙しい毎日の中でも、やりたいことのために時間を作る方法」が解説されています。
よくある「生産性を上げよう」「作業をスピードアップしよう」という切り口で書かれた本ではありません。むしろ、生産性の向上は解決策にはならないと書かれています。
仕事に忙殺され、寝る前になってふと「あれ、今日って何してたんだっけ…」みたいなことがよくある方は、読む価値ありです。
軽快な語り口の文章で、時々ジョークも飛び出すので、読んでいて楽しいですよ。
「時間の使い方、教えてやるよ」的な偉そうなスタンスの本じゃなく、著者のお二人も自分たちで試行錯誤しながら、効果を検証してきたものばかりが紹介されています。
なんだか、興味を惹かれませんか?
時間術大全の要約&レビュー
本書は、大きく3つのパートで書かれています。
- その①:ハイライト
- その②:レーザー
- その③:チャージ
それぞれの意味と、僕の印象に残っている部分を感想を交えてお伝えしていきますね。
その①:ハイライト
ハイライトとは、今日あなたが最もやりたいことを指します。ライトが当たっているイメージですね。

ハイライトって、こんな感じ。1日の最初にやりたいことを決めて、光を当てるイメージです。
本書では、「1日の最初に、ハイライトの時間を確保しよう」と提案されます。
なぜか?
そうしないと、永遠に取り組めないから。
というのも、現代人は主に以下2つのものに悩まされているそう。
- 多忙中毒
- 無限の泉
次から次へと降ってくる仕事に、「忙しさこそ善」みたいな風潮、プライベートの時間に無限に気を散らせてくるスマホのアプリや、YouTubeなどなど。
ようするに、自分のやりたいことをやるのって結構ハードルが高いわけです。四方八方から、邪魔が入る状態。誰もかれもが、あなたの注意を引こうと必死になっている。
これらを上手くかわしながらやりたいことをやるためには、最初にハイライトの時間を確保して、そのあとで残りの時間をデザインしていく必要があります。
僕らは時間を作るために、「もっと効率よく」「もっとスピーディーに」を意識してきたけど、いくら仕事の生産性やスピードを上げても、全てが終わることはないし、仮に早く仕事が終わっても、ひたすらスマホに手を伸ばして、時間が過ぎていく…みたいな状況なわけです。
これだと、永遠にやりたいことをやらないまま時間が過ぎていきませんか?
なので、1日の最初にハイライトを決める。本書では、このハイライトのための時間を作るワザがいくつも紹介されています。
その②:レーザー
レーザーとは、集中モードを意味します。
せっかくハイライトの時間を確保しても、気が散ることが多くて集中できないと、結局はできません。
無意識にスマホをダラダラ触り、なんとなくニュースを見て、SNSで友達の楽しそうな写真を眺める。途中で「いかん、いかん」と我にかえるも、油断するとYouTubeを観て数時間が経つ…。たぶん、誰しも経験があるはず。
つまり、日常生活にはあなたの集中を邪魔してくるものが沢山あるわけです。GoogleとYouTubeにいた著者のお二人が言うんだから間違いないでしょう。
本書では、こういった集中を邪魔されがちな状況とうまく付き合う方法が解説されています。
僕は「気が散らないiPhone」を実践中
僕が本書を読んで印象的だったのは、「気が散らないiPhone」にしようという部分。
今からスマホなしの生活には戻れないわけだから、せめてスマホの中を整理して、なるべく集中を阻害されないようにしようという提案がなされています。
マジで1日何回開くねん!ってぐらい、開いてませんか?
ちなみに僕は、かれこれ1年ぐらい「気が散らないiPhone」にしてます。こんな感じ。
左がホーム画面。本書を読みながら、「面白いアイディアだな〜」と思ったので、すぐに実践してみました。細かい条件はいろいろあるんですが、まずはホーム画面からアプリを消すことからスタート。
- YouTube
こういったものも、見えるところに置いていません。油断するとすぐに開きますからね。SNSを使うのがNGってことではなくて、少しだけ使うまでの手間を設けることで、無意識に何度も開くのを避ける狙いがあります。
せっかく、「英語の勉強をしよう」「夏に向けてウォーキングを開始しよう」「部屋の片付けをしよう」と決めても、結局ダラダラとスマホ触ってたら集中モードに入れませんからね。ちなみに、スマホの画面上からアプリを消しても、特に何も不自由はないですよ。
他にも集中モードに入る時間ワザがたくさん紹介されているので、本書を読んでみて、あなたなりに「これいいかも」って思う方法を試してみてください。
その③:チャージ
あとは、エネルギーのチャージについても書かれています。
ハイライトの時間を確保して集中モードに入っていても、身体の疲れが溜まっていると上手くいきませんよね。なので、適度に身体を使って、脳みそをリフレッシュさせようというパート。そのためのワザが、紹介されています。
僕的には、戦術61で紹介されている毎日運動する(でも頑張りすぎない)
が好きですね。
なぜか僕らは、運動の話になると極端になりすぎる傾向があります。いきなり高いお金を払ってバキバキ目指してジムに通い始めるなど。でも別に、最初からそこまでやる必要はありません。できる範囲で身体を動かせばOKです。
実際、僕も2年ほど前から家で筋トレを始めて、たまにサボりながらも、今日までコツコツ続けてきました。身体の変化はもちろん、運動後は頭がスッキリして、心地よさがあります。
運動の他にも、カフェインの話や、たまには都会の喧騒を離れよう、みたいな話もあって、バリエーション豊富で楽しく読めると思いますよ。
何より、誰でも気軽に試せる時間ワザばかりなのがありがたいです。
まとめ:時間術大全を読んで、やりたいことのために時間を使おう
今回は、「時間術大全」の要約&レビューを行いました。
87の時間ワザが紹介されていますが、もちろん全てを実践する必要はないです。まずは興味が湧いたものを試してみて、自分に合えば生活に取り入れてみましょう。
誰しもがせわしなく動いていて、注意力を無限に支配されがちな世の中だからこそ、ちょっとだけ視点を変えることが大事。
1日の最初に、今日のハイライトを決める。言葉にするとすごくシンプルですが、実際はできていない方がほとんどだと思います。
本書は、軽快な語り口と、時々飛び出すジョークが面白いので、楽しく読めますよ。
これまでずっと先延ばしにしてきた、あなたのやりたいことは何ですか?
それは、1日の余った時間にやるんじゃないです。先に、それをやる時間を決める。で、それから残りの時間をデザインする。ぜひ本書を読みながら試してみてください。日々のワクワク感が増しますから。
2022年11月14日時点のAmazonのカスタマーレビューは、下記のとおりです。

過半数以上の人が、星5つ。評価の高さがうかがえますね。
本書は面白く、刺激的な1冊です。いきなり大きく人生を変える必要はありません。たった1つ、最初にハイライトを決めてから、あなたの今日をデザインすること。そのための時間ワザは、この本に書かれています。僕は、今すぐ購入することをおすすめします。