「人生を振り返ると、後悔がある」
「後悔をしない生き方をしたい」
という方に向けて、この記事を書きました。
本記事では以下の内容を解説します。
・人生を振り返り、後悔が残っているときの考え方
こんにちは、杉本です。
今日は『後悔』というテーマで、書きます。
普段、脚本を書いていて、たぶん日常的に「人生とは何ぞや?」と考える時間は長い方だと思います。
人生を考えると必然的に『後悔』というキーワードも出てくるので、僕なりの人生論を書いてみることにしました。
心理学的など、様々な観点から『後悔』について語られることはありますが、あえて、脚本家の視点から語ってみようと思います。
本質的な内容だと思うので、何かしら参考になれば幸いです。
もくじ
人生を振り返り、後悔が残っているのは悪くない
魅力的な登場人物とは?
まず、前提として、人生には後悔があった方がいいと思っています。
なぜなら後悔を感じているということは、きちんと自己反省が出来ていることを意味していて、過去の事実から学ぼうとしているわけですね。
加えて、後悔を抱えている人は、他人の痛みを知っていることが多いので、優しくなれたりします。
例えば、映画の登場人物を想像してほしいのですが、何かに葛藤していたり、後悔を抱えていることが多いと思います。それ自体が、登場人物の魅力だからで、これは現実世界にも当てはまります。
「でも、なるべく後悔はしたくない」という意見はあると思います。
もちろん、僕自身もそうですが、ここで大切なのは、『後悔=悪いこと』ではないということです。
精神論ではなく、人生哲学です。
人生には、後悔があった方がいいです。
臭い物に蓋ではなく、ありのままを受け入れよう
過去の後悔を無理やりなかったものとして生きていくのは、考え方としてあまり賛同できるものではありません。
まるで、臭い物に蓋をするようで、本質から目を背けている可能性があります。
例えば、過去に何かしら後悔を抱えていた時に、それと向き合って乗り越えようというなら健全ですが、忘れようとしたり、「人生、後悔は無駄だ!」なんて言い聞かせたりすると、また同じことを繰り返してしまう可能性があります。
後悔を、なるべくありのまま受け入れ(まぁ、難しいですが)、そこから学んで、今後、同じことをしないように改善が必要です。
もちろん、しんどくて現実逃避してしまうこともあると思います。それ自体、責められるものではありませんし、僕自身、理解は出来るのですが、やっぱり本質的に解決しようとすると、きちんと向き合う必要があるんじゃないかなと思います。
なので、過去の後悔をなかったものとするのは、あまり賛同できません。
自分だけではコントロールできないこともある
あと、後悔が発生するかどうかは自分だけではコントロールできません。
往々にして、後悔には自分以外の誰かが関わっていることが多いからです。
もし今、抱えている後悔があれば、思い出してみてください。
自分だけではなく、そこに他の誰かが関わっていませんか?
自分だけではコントロールできない領域があります。誰かの行動によって、巻き込まれるような格好で、何かしら後悔が生み出されるかもしれません。
もちろん、自分だけの問題であれば、自分で解決する必要があります。例えば、「若い頃にもっと勉強しておけばよかった」という類の後悔ですね。
過去には戻れないので、今から勉強するしかありません。
このように、自分だけの問題であれば、解決はしやすいのですが、他の人が絡んでいる場合は、自分だけではコントロールできない場合もあるので、そのことを理解しておいた方がいいと思います。
人生を振り返り、後悔が残っているときの考え方
とはいえ、後悔の気持ちって、しんどくもありますよね。
自分を褒めてもいいんじゃないでしょうか?
少しばかり発想の展開が必要です。
今でも後悔しているというのは、その事実をきちんと自分なりに向き合っていて、忘れていないことを意味しています。
きちんと、向き合っているということ。
この事実は、自分を褒めてあげてもいいんじゃないでしょうか?
後悔を帳消しにするのではなく、それはそれで悩んでいるけど、そんな自分をきちんと褒めてあげるということです。
どうしても自分を責める気持ちばかりにフォーカスしてしまいがちになるもの。
でも、冷静に考えれば、そんなことはないと思います。
向き合っていて、忘れていないんだから……
そんな自分のことは褒めてあげていいと思います。
まとめ。
生きていれば、何かしら後悔は生まれます。
大事なのは、目を背けたり、無理やりなかったものにすることではなく、きちんと向き合って、そこから何かを学ぶこと。
自分だけではコントロールできないこともあります。
自分を責めすぎず、ときには褒めてあげましょう。
最後に。
昔、本屋さんでパッと目に止まった本の帯にこう書かれていました。
『何かにつまずいている人の方が、魅力的だと思う』
まさに、
その通りだと思います。