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【世界で1500万部以上売れた】「人を動かす」の要約&レビュー

2022年7月30日

今回は、古典的名著「人を動かす」をご紹介します。

もしかすると、書店で見かけたことがあるかもしれません。深いグリーンの表紙は、結構目立ちますから。

この記事では、「人を動かす」の要約とレビューを行います。

現代を生きる全ての人に読んでほしい1冊なので、よければ最後までお付き合いください。

【世界で1500万部以上売れた】「人を動かす」の要約&レビュー

まずは、基本情報から。

基本情報

  • タイトル:人を動かす
  • 著者:D・カーネギー
  • 定価:本体650円+税
  • 発行所:創元社

日本だけで500万部、世界で1500万部以上売れているモンスター級の本です。

初版が出たのは、1936年。

この記事を書いているのが2022年なので、ざっと86年が経過しています。

時間経過にも耐えて読み継がれる、まさに古典的名著。

もくじから見る、全体像

大まかな流れは、以下のとおり。

  • 人を動かす三原則
  • 人に好かれる六原則
  • 人を説得する十二原則
  • 人を変える九原則

これだけ見ると、「よくある自己啓発本なんじゃないの?」と感じるかもしれません。

特にタイトルが「人を動かす」なので、「裏で操る」みたいなイメージがありますよね。

でも、実際は違います。

英語のタイトルは「How to Win Friends and Influence People」であり、翻訳すると「仲間を得て、人々に影響を与える方法」といった意味になります。

人を操る裏ワザ的な内容ではなく、僕らはどうやって生きていくべきか、そして、人間心理とはどういったものか。

このような、王道テーマで書かれています。

最大の特徴は、偉人や有名人たちのエピソードから学べる

最大の特徴は、過去の偉人や有名人、一般人まで、数多くの人達のエピソードから教訓を学べる点です。

本当にたくさんのエピソードが紹介されます。1つのエピソードは短く読みやすい上に、学びも豊富。

著者D・カーネギーの意見や経験だけが書かれているわけではなく、多くの人達のエピソードから成り立っています。

つまり、実際のエピソードを通して、「僕たちはどのように行動すべきか?」を考えることができる。「〇〇しなさい!」って上から命令されたら、反抗したくなりますよね?

しかし、本書は違うんです。意見を押し付けてこない。

そのかわり、過去のエピソードをたくさん教えてもらえる。その中から、自分自身で学んでいくスタイルの本になっています。どのようなエピソードが書かれているか。

特に印象に残っている2つをピックアップしてご紹介します。

エピソード①:リンカーン大統領が書いた、怒りの手紙のゆくえ

僕が最も印象に残ったエピソードから。

1863年。

当時、アメリカ大統領だったリンカーンは、とある将軍に怒っていました。

怒っている理由は、将軍がリンカーンの命令を無視した結果、戦争終結のチャンスを逃したから。

リンカーンは、将軍に対して怒りのこもった手紙を書きました。結構キツい内容です。

怒りの手紙……。

あなたは、読みたいですか?
僕ならイヤです。

大統領から怒りの手紙を受け取った将軍は、どう感じたでしょうか?

少し想像してみてください。

実は、
将軍はリンカーン大統領の手紙を読むことはなかったんです。

なぜか?

リンカーンが、手紙を投函しなかったから。

怒りに任せて書いた手紙は、リンカーンの死後、書類の間から出てきたそうです。そう、つまり、リンカーンは手紙を書いたけど出さなかった。

手紙を出せば、その瞬間怒りの気持ちは収まったかもしれません。しかし、その手紙を受け取る将軍はどうだろうか? 大統領からの怒りの文章を読んで、果たして前向きになれるだろうか。これからの活躍、これからの人生に活かせるだろうか。

きっとリンカーンは、このあたりのことを考えて投函しなかったのでは? とされています。

本書では、こういったエピソードがたくさん紹介されています。僕はこの話が、印象に残っています。

エピソード②:返事をくれと書かずに、返事を出させる方法

続いては、鉄鋼王アンドリュー・カーネギーの話。

カーネギーの義妹は、大学に通う2人の息子に悩んでいました。

なぜなら、いくらこちらが手紙を出しても返事がこないから。

そこでカーネギーは、甥の2人に手紙を書いて、返事をくれと書かずに返事を出させることができるかどうか、百ドルの賭けをしようと言い出したのです。

その賭けに応じる者がいたので、カーネギーは甥の2人に手紙を書きました。とりとめもない内容を書いた手紙を。

その結果、甥たちからはすぐに返事がきたそうです。

なぜか、わかりますか?

僕はこの理由を知ったとき、「なるほどなぁ」と感心しました。全く思いもよらない方法でした。

詳しくは、本書を買ってお確かめください。52ページに、その答えが書かれています。

本書のデメリットとは?

立て続けに2つのエピソードを紹介したところで、あなたは興味を持ち始めたかもしれません。

ここで1つ、デメリットになり得る要素をお伝えしておきます。

特に問題ないかもしれませんが、念のため。

この本は、俗に言う「古典」です。とてつもない価値を秘めた古典。

でももし、普段から読書習慣がない場合は、読むのに苦労するかもしれません。なぜなら、結構ページに文字がぎっしり詰まっているから。

現代の余白が多い本とは違って、文字がぎっしりめ。

普段から本を読んでいるなら問題ないと思いますが、読み慣れていないと、少し大変かもしれません。これは、デメリットになり得るので、お伝えしておきます。

とはいえ、売れた部数を見れば、価値は一目瞭然。

もちろん部数の多さだけではなく、初版から80年以上もの時間経過に耐え、今なお読み継がれている事実も忘れてはいけません。半世紀以上も前から読み続けられているのは、それ相応の理由があるものです。

500万部越えなんて、普通はなかなかありません。なので、もしあなたに読書習慣がなくても、ぜひ頑張って読んでみてほしいです。

ブロガーが本書を読むべき理由

ブログを書いているなら、必ず読んでください。

なぜなら、人間心理の本質が学べるから。

普遍的な内容なので、現代でも役立ちますし、この先も古びません。

ブログを書くなら、読者の心を動かすことが求められます。あなたのブログを読んだ読者が行動を起こすことで、利益を得るわけですから。

もちろん、ブロガー向けに書かれた本ではありません。当時、ブログなんてものは存在していませんから。

しかし、人間心理に基づいた多くのエピソードは、間違いなくブログに活かせます。

例えば、先程のリンカーン大統領のエピソードはどうでしょう? 

怒りの手紙を書いたものの、思い直して出さなかった。それはつまり、「目先の感情に惑わされると、誰も幸せにならない」と言えるでしょう。

ブログも同じですよね。目先に利益だけを追って、無理に商品を売っても誰も幸せになりません。こんなふうに、あなたの立場に置き換えたとき、学べることがたくさんあります。

手紙の返事をくれと書かずに、返事を出させたカーネギーの話もブログに役立ちます。実は、このエピソードが紹介される前に、こんな一文が書かれています。以下、51ページより引用します。

彼は、若い頃すでに、人を動かすには、相手の望む事柄を考えて話すより他に方法はないと悟っていた。
引用元:人を動かす

これもまさに、ブログに活かせる考え方。

ここで全てを明かすことはできませんが、こういった普遍的な人間心理が数多く書かれています。ブログと人間心理は密接に結びついているので、これからブログを頑張るなら、必ず読んでおくことをおすすめします。

まとめ

今回は、「人を動かす」を紹介しました。

いかがでしたか?

移り変わりが激しく、目先の出来事に意識が向きがちな現代だからこそ、あなたの人生に役立つ1冊になると思います。

読めば読むほど贅沢な学びが得られる、至極の1冊。

色んな本を買い漁って中途半端になるぐらいなら、まずは本書から。深みある、贅沢な読書タイムをどうぞ。

いますぐ本書を手にとってください。

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