今回は、「エフォートレス思考」をご紹介します。
著者は、グレッグ・マキューンさん。
アップル、グーグル、ツイッターなど、有名企業のコンサルティングを行なっている方です。
本書は、全米ベストセラーの「エッセンシャル思考」の後に出版されました。
この記事では、「エフォートレス思考」の基本情報、要約、感想をお伝えします。
書籍、エフォートレス思考について
まずは、基本情報から。
- タイトル:エフォートレス思考
- 著者:グレッグ・マキューン
- 定価:本体1,600円+税
- 発行所:かんき出版
本書の内容
生きていれば、様々な困難に直面しませんか?
頑張っても上手くいかなかったり、疲れたり、楽しめなかったり……。こういったことって、きっとあなたにもあると思います。
本書は、そんなあなたにこう伝えてくれます。25ページより引用します。
今のやり方が、唯一の道ではないということだ。
何かに挑戦してうまくいかないときは、別の簡単な方法を試そうと提案してくれる。
簡単な方法と聞くと、手を抜くみたいで不安かもしれませんが、そうではなく、視野を広げる重要性を教えてくれます。
僕がこの本を購入した理由
本書の前に出版された全米ベストセラー「エッセンシャル思考」を読んで、感銘を受けたからです。
僕的には、先に「エッセンシャル思考」を読んでから「エフォートレス思考」を読むと、さらに理解が深まると思います。とはいえ、「エフォートレス思考」から読んでも理解できるので、あなたの気になる方から読んでみてください。
なお、前作「エッセンシャル思考」のレビュー記事も書いているので、興味がある方は【書籍】エッセンシャル思考の要約&レビュー【人生を洗練させる】をご確認ください。
エフォートレス思考の要約&感想
ここからは、要約と感想をお伝えします。
本書は、以下3つのパートで構成されています。
- ①エフォートレスな精神
- ②エフォートレスな行動
- ③エフォートレスなしくみ化
印象的だった部分をピックアップして、お伝えします。
①精神編:簡単なやり方を見つけよう
まず印象的だったのは、「簡単なやり方を見つけよう」という提案です。
頑張るだけでは、上手くいかないこともありますよね。
ようするに、今試している方法が「唯一の道ではない」と教えてくれます。
エフォートレスな思考を持つことで、先入観を取っ払って、物事の本質に目を向けることができる。
以下、65ページからの引用です。
嫌なことを我慢するより、楽しくできるやり方を探したほうがいい。
あなたは無意識のうちに、「簡単な方法を探す=手を抜く=ダメなこと」と思っていませんか?
そうではありません。
より良い方法を探そうよ、ということです。
僕は英語の勉強に、エフォートレス思考を取り入れている
1つだけ、僕の話をさせてください。
今、英語の勉強にエフォートレス思考を取り入れています。
英語に関しては、20代から何度も挑戦しては3日坊主を繰り返してきました。モチベーションを上げてやり始めるものの、気がつくと辞めている……。そんなことの連続でした。
なので、やり方を変えてみることにしたんです。そう、エフォートレスなやり方に。
先程、引用した箇所のように「楽しくできる方法」だけでトライしました。
例えば、
- 映画を英語字幕で観る
- Twitterで英語のアカウントをフォローして、翻訳機能を使って読む
こういったこと。
参考書や単語帳での勉強はやめて、とにかく楽しめることだけ、嫌にならない方法だけを試しています。
あなたも、イヤイヤやっていることはありませんか?
もしあれば、ただ我慢するのではなく、楽しめる方法を探してみてはいかがですか。
②行動編:1歩目を踏み出す
続いては、最初の1歩目を踏み出す重要性について。
超シンプルな行動から始めようと書かれています。
特に、Netflix創業者の話が印象的でした。
今でこそ大量の映画やドラマが観れるNetflixですが、最初は「DVDの郵送レンタルサービス」から始まっているんです。郵送は、DVDが破損する可能性があります。加えて、他にも考えるべきことが山ほどあったそうです。
しかし彼がまずやったのは、1枚のCDを自分宛に送ることだった。
とあります。
ようするに、郵送して破損しないかどうかを確かめたわけです。
まずは、最もシンプルな一歩を踏み出すこと。この学びも、今日から活かせる教訓です。
③しくみ化編:原理原則を学ぶ
原理原則は、大事です。
なぜなら普遍的なので、他のことにも応用できるから。
ここでは、ニュートンの話が紹介されています。
誰しも名前は聞いたことありますよね。万有引力の法則を発見した人であり、木から落ちるりんごのエピソードが有名です。
ニュートンがいなければ、自動車、ジェット機、月面着陸などは実現しなかっただろう、と書かれています。
その続きを引用します。
もちろん、ニュートンの著作に自動車やジェット機や宇宙船をつくる手順が書かれているわけではない。そうではなく、自動車工学や航空工学、宇宙飛行に応用可能な原理原則を提供しているのだ。
引用元:エフォートレス思考
ニュートンの著作に原理原則が書かれていたからこそ、他のことに応用できたわけです。
僕らはついラクをして、表面的な解決策やコツを求めがちです。でもそれは、その場しのぎの解決策であって、応用できないことも多い。
つまり、原理原則を学ぼうよって話です。
まとめ
今回は、エフォートレス思考の要約と感想をお伝えしました。
いかがでしたか?
本書は、今まさに壁にぶつかって悩んでいる方に読んでほしい1冊です。
頑張ることは大事。
でも頑張っても上手くいかないときは、勇気を持って思考を変えましょう。別の方法を試すのは、逃げではありません。むしろ、前進です。
とはいえ、「ストイックに生きたい」と思っているでしょう。なんだか、ラクをしている気分になるかもしれません。僕もあなたと似たタイプなので、気持ちはわかるつもりです。
最後、そんなあなたにお伝えしたい箇所があります。58ページからの引用です。
もちろん、苦労して手に入る成功もある。逆境に打ち勝って偉大な成果を上げた人々もいる。どんな困難にも負けず、努力を重ねて成功した人の話は、心を打つ。だが、逆境のヒーローの話ばかりを見ていると、それ以外の道があることを忘れてしまいがちだ。多大な犠牲を払って成功した人々と同じくらい、簡単に成功した人々もいる。ただ、苦労の少ない成功は、物語になりづらいだけなのだ。
引用元:エフォートレス思考
ぜひ、本書を手にとってください。
読んで損はありません。あなたの気持ちを軽くし、前進させてくれる1冊です。
いますぐの購入をおすすめします。