プロと素人の間にある、とてつもなく大きな差

23歳の時、一度、テレビ番組に出演したことがある。

どのような経緯で出ることになったのかはあまり覚えていないが、元々スタッフのひとりとして現場に行くだけのはずが、急遽、出演することになったと記憶している。

お笑いコンビ、スマイルさんと共演した。

ロケ地にグラビアアイドルの方がいて、その方をモデルにして誰が一番うまく写真を撮れるのかを競う、そんな番組内容だった気がする。

普段、テレビで観る方々がすぐ目の前にいて、随分緊張した。

強がって緊張していないそぶりを出そうとして、変に口数が多くなってしまい、少しばかり空回りした記憶もある。

大学を中退して、専門学校に入る前の1年間、お世話になった会社時代の出来事である。

かれこれ、もう10年になる。

このときに痛感したのは、

いざカメラが回ると自然に振る舞うことすらメチャクチャ難しいということで、収録が終わった後に、「やっぱりプロってすごいんだなぁ〜」なんて、そんなことを思っていた。

テレビ番組を観てると、みんな普通に振舞っている。

だが、実際その中に入ってみると、普通のことさえ難しいのである。

プロはすごい。

当たり前かもしれないが、同じ空間を共有することで感じることもある。

同時に、

自分の力を過信してはいけないんだ、ということも学ぶことになった。

なんとなく自分にも出来そうだなぁ〜と感じることは、実は出来ないこともかなり多い。

プロのスポーツ選手にヤジを飛ばすオッチャンがわかりやすいが、「じゃあ、お前、やってみろよ!」と言われると、まず何も出来ない。

当たり前だ。

それがプロと素人の間にある、とてつもなく大きな差というやつなのである。

……と、ここまでブログを書き進めて、

ひとつ思い出した話があるので、今日はそれでブログをしめることにする。

プロスポーツや芸人さんのトークに関しては、明らかに素人には真似の出来ない感が出てるが、こと脚本執筆に関しては少しばかり違う。

たしか、ハリウッドの脚本家がこんなことを言っていた。

僕の記憶が介在しているので、大幅に変換していたら大変申し訳ないが、なんとなくこんなニュアンスだった……

「脚本っていうのは、ようするに紙の上に書かれた文字なので、多くの人が週末の午後をちょっと潰せばある程度サクッと書けると思っている。なんとなく物語を考えることも出来るし、文字だって多くの人が書けるでしょう? だからそんな風に思ってしまうんだ。たしかに、脚本は書き方さえ学んでしまえば誰でも書ける。でもね、ここで見落としがちなのは、お金を払ってでも観に行きたい!と思ってもらえる脚本を書けるのか?ってことだ。君の書いたパソコン上の文字によって数億円という予算が動くところをイメージしてみてほしい。それでも君は、脚本ぐらい簡単に書けそうだと言えるかい?」

これも、プロと素人の大きな差である。

ふと、この言葉を思い出したので最後に書かせていただいた。

ではでは、皆さん、素敵な夜をお過ごしください。