日記「万華鏡的な世界」

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某日、平日の午前中に時間があったので新宿の街を歩いてみた。

オフィスビルだろうか、綺麗な建物の側に桜が咲いてる。そうか、もう春が来てるのか・・・そう思ってスマホを取り出し、写真を撮った。僕はきちんと桜を見ているのか? ふと、そんな想いが頭をもたげてくる。

これまで何度も繰り返し歩いた新宿の道を、一本脇にそれたことでこの桜を見つけた。

出会いとは不思議なのもので、これまで脈々と続いてきた歴史の、奇跡の連続の上に成り立つ先端の一点。もし、何か一つでもズレていたら存在していないかもしれないもの、それが出会いというもの。大袈裟かもしれないが、桜の写真を撮りながらそんなことを考えていた。

調子に乗って、その後も駅に向かうまでの間、知らない道を歩いてみる。

マンションが並ぶ大通り沿いに、どうして? というほど錆びついたアパートがあったり、300mほど続く狭い路地のロングストレートを見つけたり、まさに冒険、知らない世界。

営業の合間なのだろうか、サラリーマンが車の中で寝ていたり、西洋風の美しいレストランの一階で正装した人達が食事を楽しんでいたり。

僕の知らない新しい世界は思ったよりすぐ近くにあった。いつも通りの道を歩いていたら出会わなかった世界。

僕の記憶が曖昧なので、もしも違ったら申し訳ないが、昔、テレビ番組で島田紳介さんが「世界は万華鏡なんや」というようなことを仰っていた。

どういう意味だろう?

そう思った記憶がある。

ほんの少し動けば世界はかわる、と。

まさに・・・万華鏡的な世界がそこにあった。

新しい景色、世界に出会っても、しばらくスマホを出さず、街そのものを自分の感覚だけを頼りにそのまま感じてみようと思った。

枝を離れた桜の花びらが風に舞う。

そういえば、桜って舞うんだな、なんてことを思い出した。

March 27,2020

I walked a different path.