阪神淡路大震災から25年

阪神淡路大震災から25年が経った。今でも揺れた瞬間のことをよく覚えている。当時、僕は小学校1年生だった。ずっと夜の深い時間の出来事だと思っていたけれど、地震が発生した午前5時46分はほぼ朝だ。年齢を重ね、時間に対する感覚が少しずつ定まってきた時、あの地震がまた違ったものとして見えたような気がする。家の近くにあったグラウンド周辺の地面にヒビが入り、このままだと亀裂から溶岩が吹き出してくるんじゃないか、と当時の僕はひとり怯えていた。今思えばそんなことは有り得ないんだけれど、何しろ初めての体験だったのだ。得体の知れない恐怖感があった。何度も何度も繰り返し、大きく揺れるコンビニの映像を見た。

あれから25年。僕は仕事場の休憩室のテレビで阪神淡路大震災のニュースをみていた。横倒しになった高速道路の映像と何やら意見を述べるコメンテーター。音声はよく聴こえない。まだ25年なのかと、そう感じた。もっともっと昔の出来事のようなそんな気がする。途中、震源地を指し示した地図が映された。淡路島の北側…そこだったんだ、と思った。知らないこと、なんとなく知ったつもりになっていることはきっとたくさんある。窓の外、今にも沈みそうな太陽の光が灰色のビルの窓に反射していた。決してあの日を忘れることはないけれど時間の経過とともに自分の中にある記憶、感覚は曖昧になる。あの朝の世界と、今生きている世界は、すでにうまく繋がらなくなってきた。駄目だ、ちゃんと自分の中に繋ぎとめておかなくちゃ。

January 17,2020
I don’t want to forget that day forever.