脚本の執筆開始当時

2017年12月。

同棲生活が終わりを迎え、実家に戻った後、特に毎日働くでもなく、なんとなくダラダラとした日を過ごしていた。

「いつか東京に出なきゃな」と思いつつ、その「いつか」が明確に決まっている訳でもなく、本を読んだり映画を観たりしながらの日々。

当時から書いている日記を読み返せば、その頃の状況も記録として残っているだろうけど、今日のブログに関しては定かではない記憶を頼りに書くことにする。

なので都合よく解釈していたり、美化したりして語る可能性があることを予め断っておきたい。

お金も全然なくて、

たまに自宅から歩いて30分ぐらいの場所にある倉庫でピッキングの仕事をしたりして小銭を稼いだ。

サボったりズルをしたり、そのような事は無かったものの、全くもって自分がやりたい仕事じゃなかったので、情熱は皆無。

ただただ苦痛。

時々、一緒に働いた人(完全に他人)が地元の懐かしい友人に似ていたので、様子をぼんやり眺めながら過去の記憶を振り返って時間をやり過ごした。

漠然と、

「このままじゃダメだ」と思うようになり、「ちゃんと脚本を書こう!」と決意した。

手元には書きかけの舞台の台本やら、映画用の脚本(初稿)があったが、ゼロから新しく書くことにした。

両親が田舎に帰り、一人残った自宅のリビングでパソコンに向き合い、あまり難しく考えることなく白紙に文字を打ち込んでいった。

これまではテーマを掘り下げたり、シーンのイメージを膨らませてから書く事が多かったが、この時ばかりは、思うがままいきなり書き始めた。

窓から西日が差し込み、パソコンの画面に反射してイライラしたことを今でも鮮明に覚えている。

初稿を書き上げ、友達に読んでもらい、意見をもらった。

倉庫で働いて、時間を見つけては脚本を書く毎日の中で「今、東京に行かなきゃ、もうこの先、行かないんじゃないか?」という恐怖に駆られた。

先程書いたように、お金なんて全然無かったから借金をぶっこいて引越し資金にした。

2018年2月14日に上京……

そこから1年7ヶ月。

それが今現在である。

東京に出てきて、毎日サボらず脚本を書けたか?と言えばそんな事はない。

1文字も書かなかった日もあれば、ただただバイトに明け暮れ、疲れて寝落ちた日も数えきれない。

その都度、自己嫌悪に陥り、自分の弱さしか見えない日々が続いた。

勿論、今でもそうだし、きっと今後もそう。

脚本そっちのけでSNSを使ったり、「本を書く!」と息巻いて書き始めたり、毎日5分間自分の声を録音して『ミニラジオ』としたり……

挑戦して、辞めたことや妥協したこともたくさんあるけど、まあ、こんな感じで生きてる。

あの日、

一人自宅のリビングで書き始めた脚本が、昨夜で第5稿を書き終えた。

締切まであと少し。

執筆開始から1年9ヶ月。

長いような短いような、そんな不思議な感覚。

ダラダラとブログを書いてしまった。

ここまで読んでくれた方、本当にありがとうございます。

今日も遅番が終わったら脚本を書くことにする。