繰り返し読みたい本

村上春樹さんの「職業としての小説家」という本を先日読み終えた。毎日少しずつ読み進め1週間ほどで。数年前に読み本棚に置いていたものだ。ふと改めて読み返したくなった。その表現が一番近いような気がする。

読書は楽しい。時間を忘れるし本当に本の世界に入り込んでいる時は現実世界との区別がつかなくなる。境界線が曖昧になるといったところだろうか。数ヶ月前に断捨離をした際に手持ちの本も随分整理した。今僕の部屋の本棚に並んでいるものは全部で80冊ぐらい。ここ最近は「読みたい!」と強く感じる本以外は買っていない。新しく何かを読むというよりは、その昔読んで、なおかつ断捨離をくぐり抜けて来た精鋭達をもう一度時間をかけて読み返してみようと思っている。そんな感じ。そしてその内の一冊が「職業としてと小説家」だったという訳だ。

本来はもっと長い時間読書に没頭したいのだけれど読むことに時間を費やしすぎると書くことが億劫になってしまって結果的に脚本の執筆が全然進まないので、程よい時間を探っている最中だ。ちなみに今はロシア文学、ドストエフスキーの「罪と罰」を読んでいる。こちらも数年前に一度だけ読み、本棚で眠っていたものだ。読んだ当時、何だか難しかったような記憶がある。ページにぎっしりと文字が詰まっているので読み進めるのが大変ではあるが、人間の本質的な何かがそこに存在している(隠れている)ような気がして無性に読みたくなった。「読まなきゃ!」と思っていた昔と比べて、今は「読みたい」と感じるようになった。義務感ではなく願望。パーッと急いで読み飛ばすのではなく自分なりに内容を咀嚼しゆっくりゆっくりと味わいたい。本を単なる「情報」として捉えるのではなくて、そこにキチンと「世界」を感じたい。

今後、生きている間に何度も何度も繰り返し読みたいと思える本にどれだけ出会えるだろうか。たぶん今は2、3冊前後だ。沢山出会えるといいな。また「アンネの日記」も改めて読み返してみよう。そういえばさっきふらっと書店に寄った時にペーパーバックがあった。全文英語。チラッと中を見るとそれなりのボリュームがあったけれど、せっかく英語を勉強しているのだから英文でも読んでみようと思う。読んでみたい。読む。