この記事では「日記」について、あるいは「日記を書く」という行為に対して、僕なりの考えをまとめます。
このブログタイトルには「Second Diary」という言葉を使っています。
Second Diary、意味はそのまま、「2つ目の日記」という意味です。
(※タイトルは2020年3月時点のもの。)
2つ目があるということは、当然1つ目があるわけで、僕は2006年3月から毎日手書きで日記を書いてきました。
パソコンやスマホ全盛の時代に、ノートに手書き。
ちなみに、1日たりとも欠かしていません。
まだ読み返していないので、もしかすると、「うっかり書き忘れた!」、なんてことも無いとは断言出来ませんが、たぶんありません。
書き続けて4年以上。
1200日以上の記録がノートに日記として残っています。
継続することに関しては、ほんの少し語っても良い立場になったかな、と思ったので、今回こうして記事にしてみることにしました。
これから日記を始める方、書いてみようかな、というに参考になれば幸いです。
今回は大きく分けて次の3つのテーマについて書きます。
- 日記を書く理由を明確にする。
- 継続と挫折についての心構え。
- 書き続けた先にあるもの。
最初から読んでいただいても構いませんし、興味のあるところだけ読んでいただいても構いません。
僕自身、皆さんに何か考えを押し付けるつもりもありませんし、へぇー、そんな風に考えるのね! と軽い感じで読んでください。
大切なのはモチベーションを上げることではなく、日記を書く、という行為そのものなので。
では、早速。
日記を書く理由を明確にする
個人的には、これが日記を書き続ける上で、最も大切なことのひとつだと思います。
僕の場合、「人生におけるほとんど全ての日を忘れている」という事実に気付いたショックがキッカケでした。
なんとなく覚えているような気になっているだけで、ほとんど全ての日の記憶を忘れてしまっています。
試しに、一昨日のことを思い出してみてください。一体、どれだけ思い出せますか?
なんなら、昨日の出来事すら上手く思い出せないこともあります。
そういうものだ、と言ってしまえばそれまでなのですが、僕はその事実に寂しさを感じたので、なるべくこれから生きていく日々の記憶は覚えておきたいと思い、日記を書き始めました。
つまり、僕にとっての「日記を書く理由」は、日々の記憶を忘れたくないから、というものです。
この辺はあまり考えることなく、なんとなく日記を書き始めることも悪くないとは思いますが、継続するということを考えれば、まずある程度、自問自答をして、自分なりに「日記を書く理由」を明確にしておいた方がいいかもしれません。
もちろん、その理由は変わってもいいですし、考えた時点でわからなくてもいいのですが、まずは自分なりに「なぜ日記を書こうとしているんだろう?」と考えることが大切だと思います。
継続と挫折についての心構え
せっかく書き始めた日記。
きっと、なるべく「継続させたい!」と思う人が多いハズ。
その上で大切なのは次のこと。
小さく始める、です。
皆んも経験があると思いますが、何事もやり始めは楽しくて、ついついやりすぎる傾向があります。
日記に関して言えば、新しいノートを買ったり、ペンを買ったりと、楽しさを感じることも多くて、ついつい最初から多くの文章を書いてしまう状態ですね。
1日1ページ、ノートにぎっしり。
ですが、これだとバテます。
たぶん、ほぼ確実に。
あくまで日記に対する個人的な意見ですが、継続するためには無理はいけません。
小さく始めるのです。
僕は書き始めて1年間ほどは、1日3行だけ書く、というルールを作り、それを守っていました。
どれだけ書きたいことがあっても我慢しました。
全ては「継続」すること、まずはここにポイントを絞っていたからです。
日記は「継続」がセットになるので、一度書くのを辞めてしまうと、それまでの日々が無駄になったような気がして(実際はそんなことないのですが)、書くのを辞めてしまう可能性が高くなるように思います。
それはそれで悲しいので、なるべく無理をしない方がいいと思います。
今でこそ僕は1日1ページ書いていますが、最初は小さく小さくでした。
どうせ書くなら、継続した方が楽しめます。
4年も書くと満足感が出てきますよ。
僕は永遠にやめるつもりはないので、まだまだこれからですが。
もちろん、途中で辞めたとしても大丈夫。
また気が向いたら書き始めればいいと思います。
書き続けた先にあるもの
もしかすると、これから日記を書こうとしている人は、何か明確なメリットを求めて書き始めようとしているのかもしれません。
それはそれで素敵なことだと思います。
自分の思考が整理されたり、単純にライティングスキルがついたりと、良い面もたくさんあります。
ですが、先程も書いた通り、日記は「継続」がセットになった長期戦なので、あまりメリット・デメリットを意識することは得策ではないように思います。
前提として、ある程度、書くことそのものを楽しむ意識がないと難しいでしょう。
もし、あなたが日記に求めるメリットが何かあるとしたら、それは日記以外で取得した方が効率的で合理的かもしれません。
その辺はもう一度冷静に考えてみても良いかもしれません。
その上で、「いや、書く!」となれば書いた方が良いでしょう。
もちろん、全ての損得勘定を排除することは難しいですし、僕もそんなことは出来ませんが、なるべく「ロマン」を大切にした方が良いような気がします。
なんだか精神論で恐縮ですが。
僕の場合について、最後に簡単に書いておくと、
人生最後の日々を北欧の地で過ごしたいと思っています。
森の中にある木の家です。
本棚に囲まれたリビングがあり、寝室があります。
大きな犬と小さな犬と過ごしながら暖炉に火を入れ、ゆったりとした時間を過ごしながら、ソファーで日記を読むのです。
過去、2016年から書いてきた全ての日の日記を。
読んでもそれらの日々に戻れるわけではありませんが、きっと自分なりに生きる意味を見つけたいのだと思います。生まれ、死んでいくことに対する解釈を持ちたい、と言い換えても良いかもしれません。
ただ、その未来の日に向かって、毎日時間を取って日記を書いているのです。
この理由があなたにとってどのようにうつるかはわかりませんが、少なくとも僕が感じるロマンはこれで、そのパワーによって、今日も明日も、10年後も日記を書くことが出来るのです。
この記事が、少しでもお役に立てば。
2020年3月16日
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