日記「親友との再会延期が決定した夜にキッチンで」

某日、久しぶりに親友と電話をした。今月、東京方面に来る予定があったらしく時間が合えば会おう、と話していたのだが、諸々事情があって難しくなったとのこと。「全然大丈夫、また会おう」と伝え、2〜3分程度話してから電話を切った。大人になると色々あるし、守るべきものが出来る。それでいいし、そういうものだ。それに今、関東はコロナウイルスの話題で持ちきりだし、街自体がナーバスな気配があるので、また落ち着いたタイミングで会う方がいい。

午後、日射しが部屋に差し込み始めた。夏は暑いかもな、なんて考える。以前住んでいたアパートと比べると随分日当たりが良い。そういえば、昔親友とルームシェアをしていた新大阪のマンションは西陽が強烈だったことを思い出した。当時24歳、8年も前だ。今となっては、よく男二人、ワンルームで暮らしていたなと思う。あの頃はゴリゴリのベタな青春を生きていて、夢を目指す若者の部屋にカーテンなんて要らねぇ、と訳のわからぬ理屈をもとにカーテンを買わなかったので、ダイレクトに西陽に首の裏側を焼かれていた。煙草の煙が充満したハリウッドスターの巨大ポスターを飾った部屋で、夢を語り、寝不足の身体にムチを打ってバイトに出かけた。懐かしい。今思い返しても楽しく、かけがえのない日々だった。でも、戻れるものなら教えてあげたい。カーテンは必要だ、と。

夕方、1時間程仮眠をしてスーパーへと出掛けた。最近、料理についての話をブログに書き始めたので詳細はそちらに譲るが、作り置き料理の食材を買うのと、初めて生姜焼きに挑戦すべく肉やら計量カップなどを買うために行ってきた。こだわり始めると楽しくなってくる。なんだか少し酔いたい気分だったので、缶ビールを一本買って、肉に味付けを施しながらキッチンで飲む。美味い。キッチンドランカーの気持ちが少しわかったような気がする。いつもはしないけど、たまにはいいね。ビールが好きな年齢になってきたんだなと、ふと思った。