探検は知らない世界への入口

午後、東京赤羽にあるニトリ本店に行って来た。いよいよ埼玉県への引越しが目前に迫り、家具を見に行ったのだ。元々、ネットだけで家具類は全部揃えようと思っていたんだけれど、諸々想定外の事態が発生し、買おうとしていた家具が完売もしくは発送不可になってしまったとのことなので、「こうなれば実際足を運んで決めよう!」ということで、赤羽の探検も兼ねて行くことにしたのだ。どうやら赤羽のニトリが本店らしい。本店なら扱っている家具も豊富だろうし、期待感フルマックスで向かったのだが、予想以上に駅から遠かった。1.5kmぐらいだろうか。歩いて20分程かかる。本店なら駅前にあるはず、というなんの根拠もない先入観で場所を検索せずに向かったのが裏目に出た。でも、お店自体、家具はたくさん揃っていて、売り場面積も広い。結構楽しめる。理想の部屋妄想が膨らむ膨らむ。結局、お目当の家具は見当たらなかったのだが、なんとなく雰囲気は掴むことが出来たのでOKということにする。

店を出た後は、赤羽ではなく十条に向かって歩いた。赤羽と十条は隣同士で、十条の方が新宿に近い。赤羽駅までの距離はだいたい把握していたんだけれど、せっかく初めて来た場所なんだし、探検も兼ねて十条を目指して歩くことにした。ニトリ本店からの距離は、赤羽も十条もさほど大差ない。今回はちゃんと地図で検索をした。大通り沿いを歩き、右折して坂道を登ると新幹線の線路が見えてきて、さらに数メートル進むとJRの線路が見える。

JRの線路沿いを歩いて十条駅に向かうつもりが、まさか道がなくて、途中まで引き返し、歩道橋を登り、歩道のない道を歩いて、ウンタラカンタラ。周囲が薄暗くなり始めたところで商店街を見つけた。どうやら商店街を貫く道が十条駅までの近道らしく、通り抜けることにした。個人商店らしきお店が左右に並び、演芸場なんかもある。今日はどうやら大衆演劇を上演しているようだった。初めての道を歩くと、そこに知らない世界を見ることができる。本当に知らないことだらけ。限られた人生の中で、どれだけの初めてを体験することができるのだろうか。どれだけの人と出会えることができるのだろうか。繰り返しの毎日の中で、色々なことを知ったつもりになりがちだけれど、商店街に建つ家に住む人がどんな人なのか知らないし、もちろん、どんな人生を歩んで来たのかも知らない。そこに住む人は透明人間なんかじゃない。各々の生きた年数の分だけ人生がある。楽しかった思い出もあれば、辛かったこともあるだろうし、大切な人もいれば、嫌いな人もいるかもしれない。立ち直れないほどの失恋をした人もいるかもしれないし、罪悪感に苦しんでいる人もいるかもしれない。いや、きっといるはずだ。たった一人の複雑な層を持った人間がそこにいて、そんな人間が日本に1億人以上いる。世界だとその数十倍。そう考えると、自分が知っていることなんてたかがしれている。ほとんど何も知らないとさえ言える。世の中を、人間を、人間たちのドラマを知るには、あまりにも人生は短い。いつものごとく、夕方になると、ちょっぴり感傷的になる。十条駅に着いた後は、新宿まで移動してヨドバシカメラで炊飯器を買った。ついに家電をゲットした。家電である。これで毎日の外食ともおさらばだ。さてと、明日はまた月曜日。頑張ってもいいし、頑張れなくてもいいね。生きてりゃそれでOK、そう思う。よしよし、あと数日よろしく東京。

January 19,2020
I hope that our life is full of discoveries and wonderful encounters.