引越し前に行きたかった場所

引越しが2日後に迫っている。ある程度諸々の準備は終えた。ついさっき自宅を出て、今は大勢の帰宅客が乗った電車の中でこの文章を書いている。時刻は21時18分、平日の夜に優雅にお出掛しようというわけだ。目的地は東京都日野市。元々日野は友人が住んでいた街で、まだ20代の頃、ぼくも随分とお世話になった街だ。2日後、埼玉県に引越す前に懐かしい思い出が詰まった大切な街に行きたくなった。今日はまだ仕事から帰った後、英語の勉強しかしていない。脚本の執筆も映画鑑賞もまだ。日野から帰ってからやる。寝落ちへん!サボらん、サボらんぞ。やるぞ、やるぞ、わたしゃ。

今日は日野のお店で少しだけお酒を飲もうと思っている。昔よく飲んだ。飲めないのに、よく飲んだ。今日は、ちょっぴり過去の記憶に浸りながら、ゆったりとした時間を過ごしたい。ちなみにさっきからぼくの目の前に立っているサラリーマンのおじさん3人組が何やら凄く楽しそうだ。完全に酔っ払っている。何がそんなに楽しいの? まぁ、悪くない。なんだかよくわからないけど、こっちまで楽しくなってきた。おっ!国分寺駅で一気に人が降りた!広い、広いぞ、JR。あと9分程で日野駅に着くらしい。通勤快速か。どうやら、はやい電車に乗っていたようだ。

(一時間半経過…)

たった今お店を出た。時刻は23時07分。ビールを2杯飲んで完全に酔っ払った。今から帰る。行きとは違って随分電車が空いている。途中でトイレに行きたくならないことを祈るばかりだ。昔、今日と同じくお店で飲んで、日野を出て2駅でトイレに行きたくなった。終電だったので「降りたら終わる」と、ギリギリまで我慢していたのだが、我慢が極限に達して途中下車。結果、電車はなくなり、現在地から自宅までの距離が遠すぎるという悲劇に見舞われた。自宅までざっと5時間は歩いた。深夜の東京をただただ歩いたのだ。ぼくの長い、長ーい脚で5時間もかかったのだ。控えめに言って一般庶民なら軽く6年はかかる。それぐらい遠かった。おまけに歩き始めてすぐに雨に打たれ、雨宿り出来る場所を探して走った後、吉祥寺の住宅街で完全に迷子になった。懐かしい。あれは一体いつだ? 帰ったら過去の日記を探してみようかな。きっと当時の記録が見つかるはずだ。酔っ払ってるといいね。気軽にどんどん書ける。酔いに任せてる状態。スラスラ書ける…が、や、やばーい!!トイレに行きたくなってきた!!西国分寺駅…降りたらヤバイ。気合いだ、気合い。忘れろ、トイレなんて忘れるんだ。周りの人よ!先に言っとくね。もし漏らしたらゴメン。このまま最寄駅まで乗り続けるのでね。

January  23,2020

I want to go to bathroom.