年齢を重ねるにつれ、モテる

先日、「モテグラフ」なるものを描いた。

言葉からなんとなく想像できるかもしれないが、一応簡単に説明すると「モテ度」を表したグラフである。暇な時間を見つけて、紙の裏側にボールペンで描いた。現物が手元にあれば今日のブログの写真にしようと思ったがあいにく捨ててしまったので文章だけで書く。「グラフ」なんてきくと、数学が苦手な人からすると拒否反応が出るかもしれないが大丈夫。全然難しくない。いたってシンプルな代物だ。

横軸を自分の年齢、縦軸を「モテ度」とし、人生を通して「これぐらいモテていた!」というのを完全なる主観で描くだけ。なだらかに推移することもあれば、急激なモテ期を迎えた場合には剣山のようになったりする。グラフがどのように変化しているのかを一歩引いて眺めてみると、そこに自分の人生の一部が反映されていてなんだか楽しい。別にグラフにあまり変化がなくても、乱高下を繰り返していても、どっちでもいい。ただ楽しむ。その行為がなんだかやけに尊い。

僕自身の話をさせていただくと、小学校1年生の時に1回目のモテ期が来た。今から26年前である。すぐにモテ期は過ぎ去ったので、「モテグラフ」で言えば、この部分が「剣山」である。ギュイーンと上に線が伸びて、すぐにギュイーンと下がる。そんなイメージ。気弱な性格もあいまってか、それ以降は横軸すれすれを並行で推移する「非モテ期」が続いた。20歳を迎える頃まではずっと低迷期。なかなか辛かった記憶がある。

成人してからは、徐々に「モテグラフ」は上向きに推移し始めた。とはいえ、「じゃあお前はモテてるの?」と訊かれれば、胸を張って答えることは出来ないレベルである。要するに「そこそこモテる」という状態。しかもあくまで自分でそう感じているに過ぎないので、周りから見れば「いやモテてねーじゃん!」なんて可能性もある。うん、大いにある。

自分の主観にまみれたグラフを眺めながら、なぜハタチをこえてから上向きに推移し始めたのか、その理由を考えてみた。

正しいかどうかはさておき、パッと頭に浮かんだのは「話すのが好き」であるということ。自分の話をするのも好きだし、相手の話を聞くのも好きだ。話すというより、語り合うと表現する方が近いかもしれない。まあ、要するに言葉でコミュニケーションをとるということ。

小学校の頃は足が速いやつがモテるし、中学や高校はちょっぴり悪いやつやシンプルに顔がいいやつがモテる。「話すのが好き」なんてやつにはあまり出番はない。が、次第に年齢を重ねるにつれて、女性の好みは変わってくる(はず!)。ハタチをこえたら別に足が速くなくてもいいし、悪くなくていい。足が遅くても誠実な方がいいだろう。僕が女性ならその方がいい。顔がいいやつは相変わらずモテるが、「あの人、あれだけ顔がいいんだから絶対遊んでる!」と、あらぬ疑いを持たれるリスクがある。

その点、「話すのが好き」なやつはイイ!この辺りから次第に出番が増えていく。やっぱり大人になるにつれて、シンプルに語り合うという機会が減る。語り合ってる暇があれば仕事のことを考えたいし、明日の夕食を考えなきゃいけない。良くも悪くも「現実」を生きることになる。でもそれだけだと、どこかで「孤独」を感じるし、他人との関わりの中で「認めてほしい」という欲求が出てくる。だから人はSNSをやる。「広告」や「宣伝」といった側面は勿論あるが、本質的には、みんな孤独で、誰かに認められたくて、話を聞いてほしくて、寂しいんだ。

「話すのが好き」なやつのニーズは年齢を重ねるにつれ増していく。よって「モテグラフ」が上向きになる。つまりモテる!

……てなことを、グラフを見ながら考えた。

くだらないことに思うかもしれないけど、考えてみると結構楽しい。良ければ是非あなたも。