助監督時代のチーフと再会

無職になって数日が経った。午前中から英語の音読をして、英英辞典で勉強をし、海外ドラマを観て、脚本を書いた。ここ最近、大きく分けると「英語」と「脚本」にフォーカスして取り組んでいる。勉強して書いて勉強して書く。その繰り返しである。「そんなことをしてる暇があれば先に仕事を見つけろ」という意見があるかもしれないが、まさしくその通り!ぼくも同感である。とはいえ、日々の日課は一日サボると翌日もサボる確率が格段に上がる。これは経験上そうだ。なので勿論、仕事は探しつつも並行して日々の日課は可能な限りやる。

夕方までにある程度やるべき事を終えて家を出た。今日は夜から久しぶりに助監督時代のチーフと食事の予定があった。助監督の現場を経験したのが25歳前後。現場が終わった後も何度かお会いした記憶があるので、実際に会うのは5年ぶりぐらいだろうか。とにかく久しぶりだった。当時、ぼくはADの仕事で挫折した後で、現場に入るのが不安だったのだが、AD時代の同僚のすすめで、とある現場のサード助監督として働くことになった。そこでチーフと出会ったという訳である。テレビドラマの現場は、右も左もわからない状態だったので現場では結構怒られた記憶があるけど、準備期間を含め、普段は非常に良くしていただいた。一緒にご飯を食べたり、人生初めての競馬に行ったり。色々と懐かしい記憶が蘇る。7年。正直もっと昔のことのように感じる。

今日は、チーフのこの7年間の現場の話を聴かせてもらったり、「脚本ってどうやって書いてます?」と素朴な疑問を訊いたり、果ては「ぼく、最近全然自分の意見を主張できないんすよ!」と人生相談のようなものまでさせていただいた。途中、何一つぼくの意見を否定することなく聴いてくださり、かつ色々とアドバイスをいただいた。鍋をつつきながら串カツを食べお酒を飲む。日頃、書く作業に向き合う中でそれなりに孤独感に苛まれることがある。これは避けては通れないと思っている。どうしても孤独になる。ならざるを得ない。孤独に身を置かなきゃ、内側から声が聞こえない。とはいえ精神的には苦しい。勿論、物語が立ち上がってくる喜びはある。が、苦しいことに変わりはない。いつの間にかどこに向かっているのかがわからなくなり、次第に自分が今居る場所がわからなくなり、最終的には自分自身がよくわからなくなる。大袈裟に聞こえるかもしれないが程度の差こそあれこれに近いことは日常的に起きる。でも、チーフと話すことで随分と心が軽くなった。どこか救われたような気になった。「またいつでも飲もう」と言ってくださり、おまけにご馳走にまでなった。お忙しい中、お時間をいただき本当にありがとうございました。

チーフもそうだし、先日ブログに書いた転勤が決まった友人Aもそうだし、何だか最近はずっと御馳走になりっぱなしだ。申し訳なく思う。しっかり頑張らねば。ちゃんと恩返しをしなきゃ。わざわざブログに書くことではないかもしれないけど、大切な気持ちはすぐに忘れてしまうのが人間だからあえて書き残しておくことにする。たとえ忘れてしまっても読み返したら思い出せるしね。今、寒い東京の街でブログを書いてる。どこだろ、ここは?よし、家まで歩く!帰ったら作業もするぞ!頑張らねば!