写真について

実はあまり知られていないが(てか、誰も知らねーだろーがな!)、その昔、『写真』をかじっていたことがある。

当時、まだ23歳。今から9年程前。

浪人してまで入学した関西の優秀な(極めて優秀な)大学を、最後の1年を残すタイミングで中退した過去がある。

その頃は、「俺の人生はどうなるんだぁ〜」と漠然と悩んでいた時期で、メチャクチャ詳細は割愛するが、「よし!大学辞めて、写真でも撮るべや!」と思い立ち、退学届を出して、とあるタレントプロダクションの撮影会の仕事をするようになり、そこで写真と出会った。

若さゆえ生意気で世間知らずではあったものの、根は真面目だったし、プロのカメラマンの方々とも知り合うようになり、自分でも借金して一眼レフを買い、写真の撮り方から、「写真とはなんぞや?」ということまで、色々なことを教えてもらった。

将来的には『映像』を撮りたいと思っていたのだが、写真の技術は絶対に何かの役に立つと思っていたし、なにより「うまくなりたい!」と思っていた。

「撮りたい!」

そう強く思える被写体もたくさんあったような気がしている。

あれから、9年程が経ち、今では変わってしまった部分がハッキリとわかる。

あまり、「写真を撮りたい!」と思うことが少なくなった。むしろ、ほとんど思わない。

毎日毎日ブログを書いているので、そこに載せるために(写真があった方が見栄えが良いでしょ?)撮ることはあっても、時々それすら必要性を感じない瞬間がある。

自分の目で見て、その瞬間の空気感、感情の揺らぎを記憶しておくことが、物語を書く上で必要な気がしている。

勿論、撮ることを否定しているワケではない。人間の記憶なんてすぐに消えてしまうし、僕も昔の写真を見て、懐かしい記憶に浸ることもある。そんな時に幸せを感じたりする。だから、写真も必要。

今日、写真の話題に触れたのは、「必要性を感じなくなってきた」とか云々偉そうにほざいていながら、久々に「撮りたい!」と思う景色に出会ったから。

それが冒頭の写真。

今朝の早朝である。

技術もへったくれもない。

「美しいな」と思って、しばらく自分の目で眺めて、その後、スマホで撮った。

生きてる間に、たくさん素敵な瞬間を記憶したい、そう思う。