ある夏の雨が降る夜に

昨夜、帰宅するとすぐに宅配便が届いた。大阪からの救援物資。訊くと、ばあちゃんが諸々詰め込んでくれたらしく、そこに実家からのアイテムが混ざっている。自炊を始めるとレトルト食品のありがたみを痛感するし、洗剤なんかもメチャクチャ助かる。お米も5キロ届いたので、限りなく食費を抑えられそうだ。もちろん栄養のバランスは考えた上で。

案外、家事が好きなようだ。一応、毎日ご飯を作っているし(たぶん)、暇を見つけては整理整頓をしたりしている。驚くなかれ、掃除は毎日だ。次第に掃除機を使いこなし始めた。電気もこまめに消すし、なかなかいい感じである。ちなみに、昨日は豚肉を買って、冷蔵庫にあった白菜と合わせて煮物?を作った。

ほんだしと料理酒の分量を間違えたものの、味はなかなか良かった。終わり良ければなんたら、と思うことにしよう。当然、次は同じミスをしないように気をつける。料理がうまくなればなんだか人生が楽しくなりそうだ。

夕食の後は、英語を勉強し、映画を1本観て、深夜から脚本に取り掛かる。今はずっと脚本のバックストーリーを掘り下げている。バックストーリーとは、簡単に言ってしまえば脚本で描かれる物語の前の出来事で、つまり過去である。直接的に物語(脚本)には登場しない部分ではあるが、掘り下げる作業は興味深く、とても勉強になる。自分で作る物語なので、なんとなくストーリーの方向性やら全体像は掴めていても細部は曖昧なことが多い。当然と言えば当然だ。すべて書き手であるぼくに委ねられているのだ。この辺は考え始めるとキリがないので、どこかで折り合いをつけるというか、自分なりの方法を見つけて先に進まなきゃいけないんだろうけど、今回はこのバックストーリーとキチンと時間をかけて向き合うことにした。勿論、登場人物達の人生、全ての瞬間を予め決めることは現実的に限りなく不可能なので、ある程度限定した上ではあるけど、きちんと掘り下げている。箇条書きやメモ書きではなく、登場人物達のやりとりをセリフで。セリフを書くことで次第に人間性や性格が浮き彫りになってくる。登場人物達が独立した人格を持ち始めた、とはまだ胸を張って言えないけれど、このまま書き進めていくなかで徐々に固まればいいと思っている。今は二人の登場人物のセリフに絞ってずっと書いている。分量で言えば、きっと40分ぐらい(舞台で上演した場合!)だろうか。このまま、これはこれで舞台用の台本、戯曲にしてしまおうと思っている。いつかの日か上演する、しないは別として、それはそれで目的が出来るし、バックストーリーを掘り下げる作業そのものが活きてくる。

さて、今夜も少しばかり現実を離れて、物語の世界に、ある夏の雨が降る夜へと行ってくる。皆さんは現実の世界で素敵な夜をお過ごしください。では、また。