【RooM研究会】矛盾と先入観の関係性

出口が存在しない部屋『RooM

RooM研究会設立のわけ


RooM研究会を立ち上げてから10日ほどが経った。

RooMという設定(概念)の原型は2015年に上演した舞台「Doubt a preconception」を作った時に誕生した。

出口が存在しない部屋であり、現実世界に存在しない場所。

 

カラオケで熱唱し、いざ精算するため外に出ようとすると出口がない。

休暇をホテルで過ごし、いざチェックアウトしようとすると部屋の扉がなくなっている。

 

言うまでもないとは思うが、このような事態および状況は、日常の現実世界を生きる上で基本的に遭遇することはない。

少なくとも僕はお目にかかったことは無い。

あくまで舞台の物語上の設定として作った状況であり概念である。

 

「そんなの考えるだけ無駄じゃん?」

「要するに所詮フィクションってことでしょ?」

 

といった声が出てくるかもしれない。

だが、ちょっと待ってほしい。

 

RooMを比喩的に捉えるとどうなるだろうか?

 

もう一度、RooMの定義を思い出してほしい。

出口が存在しない部屋である。

 

つまり「出口が存在しない部屋」を比喩的に捉えるとどうなるかということだ。

 

比喩的……そもそも「出口が存在しない部屋」とは何を表しているのだろう。

 

解釈は無数に存在するが、個人的には「先入観に捕まっている状態」だと思っている。

つまり、思考の柔軟性を失っている状態。

 

もし仮にあなたがRooMに居ると仮定し、出口がないことを知った時、その事実をどのように捉えるだろうか?

 

「出口がない=出れない」

 

こう単純であれば簡単なのだが、実はそれほどシンプルではない。

なぜ今あなたがRooMの中に居るのかを考える必要がある。

 

「どうやって入ったのだ? 出口がないのに……」

 

入ってこれたのだから理論上は出ることも可能なのだが、物理的な出口が存在していないのである。

 

そう、矛盾が生まれるのだ。

 

ここがもっとも難しく、それゆえ考えるに値する問題だと思っている。

だからこそRooM研究会なるものを立ち上げたのだ。

ありとあらゆる先入観を取り除くために。

 

 

RooM研究会代表/ストーリーテラー

杉本 達哉(Twitter:@Sugimoto_2017)

(備考:2018年8月15日01:43の投稿記事をリライトしたものです)

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