【30分小説】(仮)After the party 執筆13日目 無神経なコーヒーとタバコの匂い

30分小説 コンセプト


過去に舞台の戯曲を2度手がけ、普段はオリジナルの映画脚本を執筆する杉本が130分のみを使って、初の「小説」に挑戦する。

目標/書き上げた後の流れ


書き上げた物語を推敲し、最終的に出版する。

 

  • タイトル:(仮)After the party
  • ジャンル:群像劇
  • 内容:未定(書きながら考える)

 

執筆13日目
(執筆日時:20181009日 23:30~23:59 投稿日:10月10日)

 

初めてマレーシアに飛んだ日から今月で5年が経った。

つい最近のことのようにも感じるし、随分昔のようにも感じる。

はっきりしているのは今マリエは東京の空港にいて、その時間の重みをゆっくりと、それでいて満遍なく自分の中に染み込ませているということである。

そういえば見送りに来てくれた悠哉の態度に腹を立てたっけ?

そんな記憶がある。

今となっては自分が大人げなかったって思えるけれど、当時……いや、あの日、ここで過ごした夜は寂しさで押しつぶされそうでただ話していたかったのだ。

にも関わらず、悠哉といえば売店にコーヒーを買いに行ったり、タバコを吸いに外に出たりしていた。

20代を共に過ごして好きになりかけていた「香り」が大嫌いになりそうになった。

無神経なコーヒーとタバコの匂い。

ただでさえ貴重な時間なのに、その態度に苛立った。

「ありがとうね、色々」

と最大限強がってみても、「ああ」と悠哉は気の無い返事。

まるでまた明日会うみたいなさらりとしたトーン。

色彩を欠いた言葉。

今思い返しても、あの日ほど不安で、これから先、生きるのが怖かった日はない。

 

~本日はここまで~

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。